Synopsis

この国の貴族は、生まれつき魔力を持っている。そして魔力を持つ赤ん坊は、産声とともに魔力を吐き出し、屋敷ごと吹き飛ばしてしまう。 だから貴族のお産は、いつだって命がけの戦場だ。魔力のある産婆は赤ん坊に触れられず、辞める者も、傷つく者も後を絶たない。 そんな産室に呼ばれるのが、魔力ゼロの産婆イルゼ。人は彼女を「からっぽの手」と呼んで笑う。けれどその手は、暴れる魔力をすべて通り抜けさせる、たった一つの手だった。 「母も子も、どちらも死なせない」 公爵夫人の難産を取り上げたことをきっかけに、イルゼは貴族たちの産室を渡り歩くことになる。待ち受けるのは、お産に口を出す偉そうな宮廷魔導医、胎内の赤ん坊が起こす前代未聞の魔力暴走、そして産室に仕掛けられた陰謀。 目指すのは、身分も魔力も関係なく、誰でも駆け込める王都初の産院。命が生まれる現場に立ち続ける産婆と、彼女に振り回されながら相棒になっていく皮肉屋の魔導医が、国のお産を少しずつ変えていく。

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Syosetu wo Yomou
Syosetu wo Yomou10/15/2026
  • Current産声が屋敷を吹き飛ばす国で、魔力ゼロの助産師は「母子ともに無事」を請け負います