Synopsis

「あなたは毎晩、寝言で国の言葉を言う。……帰る、という意味だそうだ」 海の向こうの国から、条約の証として公爵家へ嫁いで二年。 この家では、わたしの国の言葉も、わたしの名も使えない。 口にできるのは、作法の本にある文だけ。 無口な夫は、わたしを国へ帰すと言った。 離縁の咎は、自分が負うと。 七日後は、別れの食卓。 誓いは、この国の言葉で言わなければならない。 起きているわたしの言葉は、まだ一度も、あの人に届いたことがない。

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Syosetu wo Yomou
Syosetu wo Yomou10/15/2026
  • Current毎晩、寝言で「帰りたい」と言っているそうです。わたしの国の言葉では「おかえりなさい」なのですが、公爵様は離縁の支度をはじめました