Synopsis
幕末、大坂。良家の娘が次々と攫われ、町には鬼の噂が広がっていた。
一人娘を案じた小藩の殿様・齋藤啓之介は、財力にものを言わせ、五振の名刀を集める。
ところが、刀が喋った。
『お前に鬼は斬れぬ』
腕自慢の侍たちは、ことごとく門前払い。
途方に暮れた殿様が頼ったのは、貿易商の軽口だった。
「メリケン人は鬼など恐れません」
海を渡ってきたのは、十七歳のキッドと四人の無法者。
目当ては、たんまりの報酬。引き受けたのは、悪党退治。
撃っても死なない化け物の話など、誰も聞いていなかった。
銃は効かない。刀は口うるさい。
帰りの船を探すべきだ。まともに考えれば。
「……この子を置いてくのかよ」
少年の一言に、四人が足を止める。
銭で来た。意地で残った。
口の悪い名刀と、行儀の悪い異人たち。
後に天下五剣と呼ばれる五振の刃が、異国の五人の手で抜き放たれる――!
笑って、傷ついて、それでも前へ。
五人と五振が駆け抜ける、幕末伝奇アクション!
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