Synopsis
二年前に死んだ幼馴染、雨宮澪。
もう二度と会えない。
そう思っていた彼女から、ある夜、突然メッセージが届いた。
『ねえ。……これ、届いてる?』
悪質なイタズラだと思った。
けれど、続いて送られてきた言葉は、俺の日常を一瞬で壊した。
『目が覚めたら知らない森。月が二つ、狼みたいな化け物』
そして――。
『……お願い。助けて。』
澪がいるのは、剣と魔法、魔物が存在する未知の世界。
一方、俺がいるのは、いつもと変わらない東京。
直接助けに行くことはできない。
手を伸ばしても届かない。
二人をつなぐのは、なぜか異世界にまで届くスマートフォンのメッセージだけ。
俺は現代の知識を頼りに、画面の向こうで命の危機にさらされる澪を導いていく。
しかし、彼女の冒険が進むにつれて、奇妙な事実が浮かび上がり始める。
異世界で語られる、日本の組織の名前。
二つの世界に存在する不可解な共通点。
そして、俺自身にも説明できない違和感。
なぜ澪は生きているのか。
なぜ俺にだけ連絡できるのか。
そもそも、俺たちが信じている「世界」は、本当に正しいのか。
これは、二年前に失った幼馴染を取り戻すため、世界の境界に手を伸ばした男の物語。
――たとえ世界が違っても、今度こそお前を死なせない。
※本作は『昨日まで英雄だった俺は、今日から世界一のテロリスト。』と世界観を共有するIFストーリーです。単独でもお楽しみいただけます。
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