Synopsis
一度目は、カムランの丘で。二度目は、歴史書の中で。
アーサー王の異父姉、モルガン。弟王を呪った「魔女」として、後世まで名を残した悪女。
けれど彼女の正体は、この国の結末を知る転生者だった。裏切られる弟、殺し合う円卓の騎士たち、滅びていく王国。そのすべてを見届けて死んだ彼女が目を覚ますと、弟が王になる三日前の朝に戻っていた。
「どうせ嫌われるなら、今度は役に立つ嫌われ方をしましょう」
円卓を割ったのは、内側にしかいなかった敵。ならば自分が、外側の敵になればいい。
年代記に自分の悪名を書かせ、魔女の噂を広め、聖剣の鞘を盗んだことにして。彼女は、歴史ごと嘘をつく。
誤算がひとつあるとすれば、悪女の演技がまったく似合わないこと。そしてもうひとつ。その嘘を、最初から見ている誰かがいたこと。
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