Synopsis

「君との婚約を破棄する」

 煌びやかな舞踏会場の中央で、アルベルト殿下はそう言った。

 静まり返った広間に、その声だけが妙にはっきりと響く。

 私は手にしていた扇を閉じた。

 驚きはしなかった。

 むしろ――ようやく、この日が来たのだと思った。

「理由をお聞かせいただけますか?」

Serialization Info

Web Novel

Service languages
Alphapolis
Alphapolis09/27/2026
  • Current「君との婚約を破棄する」そうですか。では、王太子妃になるのは妹ではなく私のようですよ