Synopsis

東京の会社を、たった一年で辞めた。 二十三歳の森下夏帆は、 「頑張れなかった人」という気持ちを抱えたまま、故郷の茅ヶ崎へ戻ってくる。 新しく働き始めたのは、ラチエン通りにある小さなサーフショップ。 そこで出会ったのは、毎朝海へ入り、初心者たちにサーフィンを教えている桐谷蒼だった。 「落ちてもいいよ。海って、そういう場所だから」 失敗することを怖がる夏帆に、蒼はいつも当たり前のようにそう言った。 何度落ちても、ボードを拾って戻ればいい。 そして、また次の波を待てばいい。 そんな蒼自身も、かつてプロサーファーを目指しながら、怪我によって夢に届かなかった過去を抱えていた。 東京でつまずいた夏帆。 夢に届かなかった蒼。 二人は茅ヶ崎の海辺で少しずつ距離を縮めていく。 けれど夏の終わり、夏帆のもとに東京の会社から復職の話が届く。 東京へ戻るのか。 茅ヶ崎に残るのか。 そして――蒼への想いを伝えるのか。 海では誰よりも波を待てるのに、 恋になると「行かないで」の一言さえ言えない彼。 人生につまずいた二人が、 もう一度、自分の足で立ち上がり、 次の波へ踏み出すまでの夏の恋物語。 湘南・茅ヶ崎を舞台にした、 再出発×サーフィン×じれったい大人の青春恋愛。

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Syosetu wo Yomou
Syosetu wo Yomou09/23/2026
  • Current波待ちの彼は、恋だけが下手だった 〜ラチエン通りのサーフショップで、もう一度はじまる夏〜