Synopsis
大陸を統一した男、リキ。
その男は、すべてを成し遂げた後――自ら命を絶った。
残された皇帝レオは、最愛の存在を失った悲しみを抱えながら、それでも国を治め続けていた。
そんなある日、レオはふと思い出す。
リキがかつて口にした言葉――
「異世界ってやつか?」
もしかすると、リキはこの世界の人間ではなかったのではないか。
もしそうなら――どこかに、リキと同じ世界から来た者がいるかもしれない。
レオは諜報組織「梟」に命じ、異世界から来た者を探し始める。
そして見つかったのは、雪山でスキーをしていたというアホ。――山田慎吾。
さらに、彼との出会いをきっかけに、異世界人、謎の能力、そして「アスピルクエッタ」と呼ばれる存在へと繋がっていく。
一方、梟の一員であるイザベラもまた、忘れていた過去と向き合い始めていた。
十五歳の頃、戦火の中で奴隷商人に捕らわれた彼女を救った男――リキ。
嫌いだと思っていた。
怖いと思っていた。
けれど、その死を知った今になって初めて気づく。
自分がずっと追い続けていたのは――あの男の背中だったのだと。
失われた者を想う者たち。
異世界から迷い込んだ者。
そして、リキが残した「梟」という名の絆。
これは――
大切な人を失った者たちが、それでも前を向きながら歩き出す物語。
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