Synopsis

その赤い場所では、近い未来――誰かが死ぬ。 ならば、赤くなくなるまで「世界の壊れ方」を変えればいい。 第三王子カイレスの固有能力《災害地図》。 それは、人が死ぬ危険のある「場所」だけを赤く映し出す。 原因はわからない。死ぬ時刻も、助け方もわからない。敵の弱点も、未来の正解も教えてくれない。 攻撃力すらないその能力を「国家の役には立たない」と見なされたカイレスは、王位継承争いから外され、洪水、崩落、魔物被害の絶えない辺境へ事実上追放される。 ――だが、評価した側は知らなかった。 カイレスの前世は、日本で河川・砂防・防災に携わった技術者。 水がどこへ流れるか。斜面がどこから崩れるか。橋がなぜ落ちるか。人と魔物が、どこを通れば死ぬのか。 《災害地図》が死ぬ場所を示すなら、現場を読み、原因を暴き、死ぬ条件そのものを潰せばいい。 洪水なら流れを変える。崩落なら先に崩す。魔物なら、殺せる地形へ追い込む。 そして王国最悪の辺境は、彼が来た日から変わり始める。 「役立たずの第三王子」だった男が、やがて災害も、魔物も、敵軍すらも――「世界の壊れ方」を利用して叩き潰す。 これは、未来を予知する英雄の物語ではない。 「予測できた死」を、一つ残らず消していく王子の物語だ。

Serialization Info

Web Novel

Service languages
Kakuyomu
Kakuyomu09/22/2026
  • Current死ぬ場所が赤く見える《災害地図》の第三王子、無能と追放されたので災害も魔物も敵軍も全部まとめて潰します