Synopsis
すべてが電気で動くクリーンな未来都市。
最新鋭の電磁駆動ロボ〈アーク・ギア〉のテストパイロットであるカミシマ ユウリ少尉は、
人類の天敵「機械生命体」を出現前に過去から先回りして排除するため、人類初の『過去への時間跳躍実験』に挑んでいた。
だが、実験は時空演算の許容量を超え、最悪の暴走を引き起こす。
ユウリが目を覚ましたのは、あらゆる歴史の残骸がプカプカと漂う、真っ暗な【次元の裂け目】だった。
さらに、実験失敗の衝撃は、彼がいた『特異点研究所の巨大ビル』や防衛部隊の同僚たち、
街並みごとごっそり切り取って、この空間に座礁させていた。
混乱するユウリの前に、黒煙をモクモクと吐き出し、巨大な鉄の杭を構えた真鍮のロボ〈ボイラー・ギア〉が地響きを立てて迫りくる。
さらに空からは、強烈なエンジンの爆音を轟かせ、ガソリンの匂いを撒き散らすバイク型の巨大機兵〈ストローク・ギア〉が乱入してくる。
激突する、三つの動力。三つの歴史。
そして、それぞれのコックピットに乗っていたのは――
冷静沈着なエリートの『私』。
荒々しくも不器用な軍人の『俺』。
気弱だがハンドルを握ると豹変する『僕』。
生い立ちも、性格も、乗る機体も違う、「三人全員、カミシマ少尉」だった。
元の世界へ戻れるのは、たったの一陣営のみ。
ハイテクの蒼電か、重装甲の蒸気か、爆音の内燃か。勝った世界(歴史)だけが、本物になる。
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Web Novel