Synopsis
茈赫
数年前、俺は一番大切だった人――暇 赫を、自分から手放した。
当時は、それでいいと思っていた。
けれど数年後、再会した赫はもう俺を追いかけてこなかった。
昔みたいに笑ってくれない。
俺だけを見てくれない。
その事実が、どうしようもなく苦しかった。
失って初めて気づいた。
俺は、まだ赫が好きだった。
――でも、一度手放したものは、簡単には戻ってこない。
「あの時、手放さなければよかった」
そう後悔しながら、俺はもう一度、赫を追いかける。
Serialization Info
Web Novel