Synopsis

月城もにか、三十六歳。 高級リラクゼーションサロンで三年連続指名売上一位。 施術だけでなく、新人教育、店舗運営、新店立ち上げまで経験してきた彼女には、一つだけ心残りがあった。 自分の店を持つこと。 そしてもしかしたら、結婚も、子供も――欲しかったのかもしれない。 そんなことに気づいた夜、もにかは事故で命を落とす。 「私、まだ何も終わってない」 次に目を覚ましたのは、見知らぬ世界。 しかも二十三歳の女性の身体だった。 名前は――モニカ。 彼女に残されていたのは、潰れかけの公衆浴場と借金。 そして、触れた相手の疲労や身体の状態が分かる不思議な力《コンディション》。 けれど、モニカが本当に頼るのは魔法ではない。 十四年間磨いてきた施術技術。 客の小さな変化を見逃さない観察力。 人が本当に求めているものを探す接客力。 そして、店を利益の出る仕組みに変える商売力。 風呂はある。 治療院もある。 それなら――その間にいる、「病気ではないけれど疲れている人」のための店を作ればいい。 最初の客は、腰を痛めた行商人。 やがて職人、商人、騎士、貴族、王族――なぜか癖の強い客ばかりが、彼女の店を訪れるようになる。 身体に身分なんて書いてない。 鎧を脱げば騎士も一人の疲れた男。 王冠を外せば王族だって一人の人間。 客を癒やし、信用を積み、人を雇い、店を増やす。 ただ商売を大きくしたかっただけなのに、気づけば彼女の周囲には国を動かす人間たちまで集まり始めて――。 これは、一度目の人生で選びきれなかったものを、二度目の人生では一つも簡単に諦めないと決めた女の物語。 仕事も。 恋も。 家族も。 自分自身も。 そして最後には、国の未来まで。 潰れかけの風呂屋から始まる、異世界お仕事×経営×恋愛×成り上がりファンタジー。

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Syosetu wo Yomou
Syosetu wo Yomou10/07/2026
  • Current『指名No.1セラピスト、異世界で女王になります ~潰れかけの風呂屋から始める癒やしの国づくり~』