Synopsis
王妃の妹、リーアが王宮の温室で死んだ。
遺された手紙には、姉である王妃を殺そうとしたことへの後悔と、自ら命を絶つという言葉が記されていた。
過去に姉妹の仲が険悪だったこともあり、リーアの死は自殺として処理されようとしていた。
けれど、エレノアには気になることがあった。
死の前日、リーアは何度も「明日、姉と話す」と言っていた。
そして彼女は、エレノアに小さな鍵を渡している。
「もし私に何かあったら、これを開けて」
その鍵が開けた古い箱から見つかったのは、王妃が決して知られたくなかった過去だった。
やがてエレノアは気づく。
リーアは自殺したのではない。
誰かに毒を飲まされ、殺されたのだ。
そして浮かび上がった容疑者の中には、エレノア自身の父、ローレンス侯爵がいた。
父には王妃を守る理由があった。
リーアにも、王妃を脅す理由があった。
だが、エレノアが調べるほど、ひとつの疑問が残る。
――本当に、リーアは最後まで姉を憎んでいたのか。
妹を殺したのは、王妃を守ろうとした男だった。
そしてエレノアは、殺人の真実だけでなく、
「誰かを守るためなら、その人の人生を奪ってもいいのか」という問いと向き合うことになる。
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