Synopsis

金曜日の夕方、父から届いたのは、母の置き手紙の写真だった。「三泊します。冷凍庫に餃子があります」。家出先は、実家から歩いて七分の駅前ホテル。三十三歳の私は、困っている父のために実家へ向かう。けれど、母がいない台所でフライパンを取った瞬間、自分が何をしに来たのか分からなくなった。翌日の昼、ホテルのレストランで母は、父が嫌いな海老のクリームパスタを注文する。そして私は、その日が何の日だったかを思い出した。

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Kakuyomu
Kakuyomu10/06/2026
  • Current母の家出先は、家から歩いて七分でした