Synopsis
神域が崩れた夜から、世界の境はわずかに狂いはじめた。
道ではない場所に道が生まれ、在るはずのないものが現れる。
人の世と、その外にあるものとの境が、どこかで破れたのだという。
その頃、ひとりの少年が森の中で目を覚ました。
過去の記憶はなく、己の名さえ定かではない。
ただ掌には、割れた卵ほどの石がひとつ残されていた。
やがて少年は知る。
自分が、すでに人ではないことを。
神域と現世のあわいに生じた、名もなき境。
そこには、本来なら出会うはずのない者たちが取り残されていた。
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