Synopsis
山奥の小さな村で、僕はいちばん弱かった。
薪割りでは村長に敵わず、かくれんぼでは雑貨屋のお姉さんを一度も見つけられず、牛追いでは父さんの足元にも及ばない。
そんな僕が十五歳になって、王都の学院を受けることになった。
「外の人は脆いから、力は百分の一で」――母さんとの約束を守って、目立たず、普通に、友達を作るつもりだったのに。
「鑑定水晶が……割れた?」
「試験用のゴーレムが真っ二つだぞ!?」
「ワイバーンを素手で!?」
村では普通だったんです。本当に。
――これは、十五年前に死んだはずの英雄七人に「普通」を教え込まれた少年が、本人だけ気づかないまま王国最強になっていく物語。
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