Synopsis
江戸、元禄二年。
俳諧師・松尾芭蕉は、長く暮らした深川を離れ、奥州へ向かう旅に出ることを決めた。
同行するのは、門人の河合曾良。
見送る門人たち、そして芭蕉を支えてきた杉山杉風。
別れを惜しむ声を背に、二人は舟に乗り、千住へ向かう。
そこで芭蕉は、旅立ちの句を詠む。
「鮎の子のしら魚送る別哉」
見送る者と、旅立つ者。
その別れを胸に、芭蕉と曾良は北へ歩き始める。
これは、後に『おくのほそ道』として知られる旅、その最初の一歩を描いた歴史小説である。
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