Synopsis

駅裏のブロック塀に描かれていた、人の落書き。 丸い頭。大きな手。不揃いな指。左右に開いた足。 子どもが描いたような、下手な絵だった。 数日後、同じ形の落書きを自宅の塀で見つけた。 それから、街のあちこちで同じ絵を見かけるようになった。 電柱。ゴミ集積所。建物の隙間。 描かれている場所も、大きさも違う。 それなのに、どれも同じ人間に見えた。 いつしか、外を歩くたびに壁を見るようになっていた。 見つけたくないのに、探してしまう。 そして、その落書きは少しずつ、日常の中へ入り込んでくる。

Serialization Info

Web Novel

Service languages
Kakuyomu
Kakuyomu10/01/2026
  • Currentこの落書き、昨日はここにありませんでした