Synopsis

ガラスの割れる音が日常にまぎれる高校。家にも居場所を感じられない二年生の筑紫月子は、深夜の図書室で、淡く光る不思議な少女・ヨーコと出会う。 「本の中」から来たという彼女は、帰り道がわからない。 月子は毎晩学校に泊まり込み、ヨーコの記憶を頼りに古い小説を読み始める。苦手だった文字は少しずつ景色に変わり、意味のわからなかった言葉は、いつしか愛のささやきになっていく。 触れ合う指先。窓辺に浮かぶ月。帰り道が見つかってほしい。けれど、ずっとここにいてほしい。 そんな夜の果てに、一冊の古書から写真がこぼれ落ちる――。 本と恋を知る少女の、ひと夏のきらめきと、その先の人生を描く幻想百合小説。

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Kakuyomu
Kakuyomu10/01/2026
  • Current月をほどく図書室