Synopsis
農村で「村一番の美人」と呼ばれて育ったリゼットには、ひとつの夢があった。
――いつか貴族に見初められ、優雅な暮らしをすること。
そして18歳の春、その夢は叶う。
由緒ある子爵家に嫁ぎ、念願の貴族夫人となったのだ。
しかし待っていたのは、雨漏りする屋敷、山積みの借金、賭場通いの夫。
華やかな貴族生活とはほど遠い毎日に、リゼットは後悔する。
「……私、結婚相手を間違えたわ」
そんなある日、階段から転落したリゼットが目を覚ますと、そこは貴族と結婚する3年前――15歳の自分に戻っていた。
しかも彼女には、5年間の貴族生活で得た知識が残っている。
どの家が没落するのか。
誰が出世するのか。
誰と誰が裏で繋がっているのか。
もう二度と、爵位だけで夫は選ばない。
借金なし。
没落の心配なし。
遊び人でもない。
将来性も申し分なし。
条件を突き詰めたリゼットが辿り着いた結論は――。
「……王太子しかいないじゃない」
未来の人脈と知識を使い、自分自身の価値を高めながら王太子妃を目指すリゼット。
けれど、条件だけで狙ったはずの王太子エドワードと過ごすうち、彼女の計画は少しずつ“本当の恋”へと変わっていく。
これは、一度目の結婚で大失敗した農村娘が、二度目の人生で幸せな結婚を自分の手で掴み取る物語。
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