Synopsis

「見つからなかったね。じゃあ、私が覚えてる」 小学五年の秋。転校してきたばかりの柏木朔は、 友達の寄せ書きが入ったスケッチブックを、同級生に川へ捨てられた。 名前も知らない女の子が、靴を脱いで川に入り、日が暮れるまで一緒に探してくれた。 見つからなかった。彼女はそう言って、自分は名乗らずに走っていった。 翌日から、どこにもいなかった。 十年後。大学二年の秋。 隣の席の無口な同級生・綾瀬灯が、頭を下げてきた。 「人と普通に話せるようになりたいんです。練習に付き合ってください」 半年間の契約。条項は四つ。最後の一つは「互いの過去を聞かない」。 ――忘れるために結んだ契約だった。 その相手が本人だと、気づいていないのは俺だけだった。 ※ざまぁ要素はありません。すれ違いと、ハッピーエンドの話です。

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Kakuyomu
Kakuyomu09/28/2026
  • Current忘れるための契約の相手が、忘れたい人でした