Synopsis

機械と魔法が融合した都市――レグメトイヴ、そこは人間や獣人、魔族に精霊など異種族が共存共栄する国家だ。星を創造した神のお告げを聞き、それを文明の道標とする神の眷属――〈巫女〉を王としたレグメトイヴは、恒久的な平和を絶対としていた。 しかし、彗碧暦(すいへきれき)2385年……その秩序が脅かされる。〈巫女〉が神から予言を授かったのである。聖なる存在、神とは対局に位置する卑しい厄災、邪神の眷属が〈巫女〉の精神を支配する、と。 邪神の力で生まれた眷属は、悪魔と呼称されている。〈巫女〉はレグメトイヴを守護する機関――ルラウザードに、悪魔の捕縛……そして、速やかな処刑を命じた。ルラウザードにより身柄を拘束された被疑者は、悪魔の中でも希少な種族……対象の精神を崩壊させることが可能な能力を有する〈ドッペルゲンガー〉で。 ルラウザードに容疑をかけられた〈ドッペルゲンガー〉の悪魔、ゼルーア・レヴィは判決を経て、死刑の執行が決定されていた。その当日、監獄の最下層……収容された無機質な空間で、ゼルーアは監視役を兼任しているルラウザードの一席、ナキア・ルーフェに思いがけない告白をする。 ――私は三十年前、愛する妻を殺しました。最期に彼女と合せてほしい。 殺害した事実を明かし、だが再開を求める、そんな矛盾した発言。そもそも、ゼルーアの年齢は二十八歳。三十年前は、まだ生まれてすらいない。信じるに値しない盲言だと切って捨てたナキアは、長剣を振りかざす。抵抗もせず平然とした様子で、その命を差し出したゼルーアは、感情の見えない表情で人生を終えた。 十三年後、レグメトイヴの主神が邪神に堕ち、その眷属……〈巫女〉が殺される。死因は精神を汚染されたことによる、魂の崩壊だった。犯人に繋がる僅かな手掛かりも見つからず、未だ事件は解決していない。

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Syosetu wo Yomou
Syosetu wo Yomou09/06/2026
  • Currentイミテーション~偽物が見た正夢~