Synopsis
失いたくない。
でも、一つになれば、自分がなくなる。
一つになりたい。
でも、貴方は自分を隠したまま、どこかへ向かってしまう。
向かい合う、二人の瞳。
貴方の瞳に映る私と、私の瞳に映る貴方。
それは、私自身とも、貴方自身とも違うもの。
鏡に向かって右手を上げれば、鏡の中の私は左手を上げる。
鏡の中の私は、私なのだろうか。
それでも、貴方と私は、互いの中に映りつづける
少しずつ互いの距離をつかみ、穏やかな時間を重ねてきた榊恒一と朝倉澪。
しかし、二人が近づくほど、それまで「余白」の中に隠れていたものが、静かに姿を現し始める。
人は、誰かと繋がったまま、自分でいられるのだろうか。
空を飛ぶ鳥と、水の中を泳ぐ魚。
一つにはなれない二人の間にあるものを描く、静かな恋愛小説。
【鏡の彼方シリーズ】『余白』続編。
前作未読でもお読みいただけます。
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