Synopsis
飲み会の帰り。
知らない女に声をかけられ、気づけば俺はスナックのカウンターにいた。
林澪、二十七歳。
少し気怠くて、静かに人の話を聞く女。
くだらない話も。
行き場のない弱音も。
彼女はただ黙って聞いていた。
そして、ふいに言う。
「尾上くん、ワンって言いなよ」
客と店員。
仕事と素顔。
煙草と煙草。
止まったままの青年と、夜の街で生きる女。
何でもない時間を重ねながら、
二人の時計は少しずつ動き始める。
これは、忘れられないまま、それでも誰かを好きになっていく物語。
Serialization Info
Web Novel