Synopsis

森のそばの小さな村に、ひとりの女の子が住んでいました。 ある日、女の子は森の奥で、おそろしいけものに出会います。 黒い毛におおわれた大きなからだ。 六本の脚と、鹿のような角。 けれど、そのけものは女の子を食べませんでした。 女の子は森へ通うようになりました。 けものの背中に乗って走り、大きなしっぽにくるまって眠り、たくさんの時間を一緒に過ごしました。 女の子が笑うと、けものの角には花が咲きました。 そんな日々が、いつまでも続くように思えた、ある夜のこと。 月の光の下で、けものが女の子を待っていました。 角いっぱいに、花を咲かせて。 花をこぼしながら、 けものは女の子を森の奥へと連れていきました。

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Kakuyomu
Kakuyomu09/05/2026
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