Synopsis
百年以上にわたり戦乱が続いた島国――皇島国。
その国をわずか三年で統一し、長き戦乱に終止符を打った男がいた。
農家の九男として生まれ、傭兵として戦場を渡り歩き、やがて「傭兵王」と呼ばれるまでになった男――九郎。
武芸十八般を修め、闘気によって常人を遥かに超える肉体を操り、その刀一本で数多の強者を打ち倒してきた彼は、二十五歳にして一つの国を統一する。
だが九郎が欲しかったのは、王座でも権力でもなかった。
戦が終わったのなら、もういい。
後のことは任せて、自分は旅に出よう。
海の向こうには、まだ見たことのない国がある。
知らない種族がいる。
食べたことのない料理があり、皇島国には存在しない魔法や武器がある。
何より自分の知らない強者だっているかもしれない。
そうして九郎は名を「セツナ」と変え、たった一人で大陸へ渡った。
彼が求めるものは壮大な使命ではない。
旨い飯。
珍しい酒。
初めて見る景色。
知らない文化。
そして、少しばかり心躍る戦い。
ただそれだけの、気ままな旅だった。
これは、最強が自由を求めて旅を満喫しようとする物語。
さて、セツナは思い望む自由を手に入れることはできるのだろうか?
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