Synopsis

田村修一、四十九歳。生涯独身。気づけば白い空間に立ち、見下ろした先には、床に倒れたままの自分がいた。  案内された先は、古い映画館。「本日は貸切上映です。主演、田村修一様の人生」  期待した。感動的なダイジェストになるはずだと。  だが映し出されたのは、満員電車、頭を下げ続けた日々、一人きりの夕食——地味で、報われない人生だった。 「もういい。こんな人生、見てて何も面白くない」  立ち上がりかけた修一に、係員は言った。 「まだ、エンドロールがあります」  流れ始めたのは、修一自身も忘れていた、無数の名前——。  誰にも気づかれなかった人生に、意味はあったのか。静かな感動が押し寄せる、ワンシチュエーションのヒューマンドラマ。

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Kakuyomu
Kakuyomu09/04/2026
  • Current人生のエンドロール