Synopsis

紹介文 ある日、世界から「母親」という言葉が消えた。 辞書にもない。 教科書にもない。 検索しても出てこない。 誰も、その言葉を知らない。 けれど、母親だった人たちは消えていなかった。 子どもを産んだことも。 眠れない夜を過ごしたことも。 熱を出した子を看病したことも。 その小さな手を握ってきたことも。 すべて覚えている。 ただ――自分が「母親」であることだけを知らない。 そしてなぜか、俺だけがその言葉を覚えていた。 そんな俺のもとに、見覚えのない通知が届く。 《保持を確認しました》 世界では少しずつ、人と人を結びつけていた「何か」が失われていく。 母親。 家族。 記憶。 それでも、人は誰かを守ろうとする。 理由さえ、分からないまま。 では―― 私たちは、何をもって誰かを「愛している」と言うのだろう。

Serialization Info

Web Novel

Service languages
Kakuyomu
Kakuyomu09/03/2026
  • Current母親という言葉が消えた日