Synopsis

あらすじ ポポロ村で働くことになったエリナは、料理長のユリウスという青年と出会う。 氷魔法と剣術の神童として知られる彼は、実は誰よりも臆病だった。 「す、すみません……! 僕、争い事が苦手で……」 料理を出すだけでも謝り、少し怒られそうになるだけで怯えてしまう。 けれどエリナは、そんな彼が誰にでも優しく、困っている人を決して見捨てないことに気づいていく。 そんなある日、エリナは野盗に襲われてしまう。 駆けつけたユリウスは、震えながらも彼女を守るために立ち上がった。 「怖いです。……でも、その人を傷つけるのは、もっと嫌です」 次の瞬間、彼の手にあった料理用の包丁が凍りつく。 ――パキパキパキ。 氷の刃は、一本のロングソードへと変わった。 普段の気弱な青年から一転。 声を荒らげることもなく、怒り狂うこともなく、ただ静かに、圧倒的な力で野盗たちを制圧していく。 戦いが終われば、またいつもの気弱なユリウスに戻ってしまう彼。 「エリナさん、怪我はありませんか!?」 「大丈夫です。でも……手、震えてますよ」 「……はい。怖かったです」 それでも彼は、怖いままエリナを守った。 自分を弱いと思っている最強の青年と、そんな彼の本当の強さを見つけた一人の女性。 これは、臆病な氷魔法剣士が、たった一人の大切な女性の前でだけ「守る騎士」になる、短い恋の物語。

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Syosetu wo Yomou
Syosetu wo Yomou09/03/2026
  • Current気弱な最強氷魔法剣士は、私を守る時だけ騎士になる