Synopsis
【あらすじ】
平凡な大学生・黒瀬悠真(くろせ・ゆうま)は、ある日突然「時間停止」の能力に目覚める。
触れたものの時間を完全に止め、自由に破壊・改変できるこの力を手にした彼は、ふと気づく。「……日本、不要なもん多すぎね?」
渋滞の原因になる謎の工事看板、誰も使わない巨大なモニュメント、夜中に鳴り響く謎の防災無線、意味不明な規制、放置された廃墟、過剰包装、そして「これ本当に必要?」としか思えない公共物や制度。
悠真は時間を止めた世界で、それらを静かに、そして徹底的に「破壊」していくことを決意する。
最初は小さなゴミや邪魔な看板から。
やがて規模は拡大し、彼の「不要判定」は都市の象徴的な建造物や、ある種のシステムそのものにまで及んでいく。
しかし、時間停止中にしか行動できない彼の破壊行為は、誰にも目撃されない。
世間は「謎の消失現象」として騒ぎ始め、特殊能力者を追う組織や、同じように能力に目覚めた他者たちが動き出す。
悠真は「これは正義だ」と信じながらも、徐々に自分の「不要」の基準が歪み始めていることに気づいていく——。
【主な登場人物】
黒瀬悠真(主人公)
極度に合理主義で面倒臭がり。時間停止中は無敵だが、能力の反動で疲れるため効率を重視する。破壊行為を「掃除」と呼ぶ。
白峰玲奈(ヒロイン/観察者)
悠真の同級生で、なぜか時間停止中の彼の姿がうっすら見える特異体質の持ち主。最初は恐れ、やがて「あなたの不要判定、ちょっと偏ってない?」とツッコミを入れるようになる。
時雨(しぐれ)
時間停止能力を持つもう一人の青年。悠真とは対照的に「破壊ではなく保存」を信条とする。二人の価値観が激しく衝突する。
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