Synopsis

母が死んだのは私が四つの秋で、その翌年に父は再婚し、さらに翌年に妹が生まれた。  私はその妹に会ったことがない。  妹は、私を知らない。父の家の年賀状に、私の名前は一度も書かれなかった。妹の名前は毎年書かれていた。私はその二文字を、自分の名前より多く見た。  三月の終わり、二十年ぶりに父から電話があった。妹が、私の大学に受かった。あの子はおまえのことを知らない。そのままにしておいてくれ。  私は、会うことにした。

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Kakuyomu
Kakuyomu09/01/2026
  • Current永遠のない家