Synopsis
「その色、ドスケベ人妻ランジェリーパープルですわよ?」
――義妹は、私の紫のドレスをそう笑った。
けれどこれは、亡き母が十四年追い続け、私が七年かけて完成させた幻の染色『宵闇』。
三百年前に失われ、王家さえ再現を諦めた色だった。
そのドレスで王太子の婚約者選定夜会へ向かうと、なぜか殿下が私の前で片膝をついて――。
一方、義妹は大勢の貴族の前で例の名前を高らかに叫んでしまう。
母の遺した色を取り戻した令嬢と、ずっとその色を探していた王太子のお話。
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