Synopsis
戦国常陸の小大名、小田氏治。
城を奪われる。
取り戻す。
また奪われる。
そして、また戻る。
後世、「何度負けても小田城へ戻ってきた武将」として語られる男である。
そんな若殿に仕える菅谷政貞は、兵と米と馬を数えることばかり考えていた。
戦に負ければ兵が減る。
城を失えば家臣が去る。
それなら、いつかすべてなくなるはずだった。
ところが、勘定が合わない。
逃げた足軽が戻ってくる。
去った家臣がまた現れる。
城を失っても、氏治のもとにはなぜか人が帰ってくる。
氏治は名将ではない。
戦には負ける。
無茶もする。
家臣の苦労にも気づかない。
それでも、また殿がお戻りになる。
これは、何度も城を失った小田氏治と、
そのたび人数を数え直すことになった家臣たちの物語。
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