Synopsis
町の片隅にある、小さな喫茶店「つづき」。
店主の湊は、珈琲だけは驚くほど丁寧なのに、なぜかそれ以外ではよく失敗する。
限定プリンの材料を10個ぶん頼むはずが、100個ぶん。
雨の日限定企画を、晴れた日に。
誕生日のお祝いは、なぜか1日早い。
ところが――
店主が失敗するたび、なぜか店には人が増えていく。
「最近、俺の珈琲が認められてきたのかな」
本人は、そう思っている。
けれど常連客は知っている。
遠くから訪れる客も知っている。
知らないのは、店主だけ。
やがてこの店には、自分の「失敗」を抱えた人たちも訪れるようになる。
夢に破れた人。
大切な人に謝れなかった人。
人生を間違えたと思っている人。
失敗は、なかったことにはできない。
成功に変わるとも限らない。
それでも、失敗したところで人生を終わりにしなくてもいい。
笑って、少し泣いて。
昨日よりほんの少し、自分を好きになれる。
これは、人生の「つづき」を淹れる、小さな喫茶店の物語。
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