Synopsis

「出口がありません。地図では、ここは壁です」 ダンジョン内では映像も位置情報も途切れる。最後まで残るのは、低帯域の119番音声だけ。 新設された迷宮救難指令室で夜勤に就く真壁遼介、43歳。戦闘力ゼロ。武器は、呼吸、反響音、足音、沈黙から負傷度と位置を読む十七年の指令経験。 地下鉄迷宮の大崩落で、46回線、要救助83人が同時接続。固定地図は反転し、救助隊にも正解の道がない。 「動けますか。なら、帰れます」 声をつなぎ、命の順序を決め、最深層から全員を帰す。剣を持たない救急指令員のチーム救命録。

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Kakuyomu
Kakuyomu09/01/2026
  • Currentダンジョン119――元救急指令員は、声だけで全員を帰す