Synopsis

高校2年生、17歳。 進路希望調査票は、今日も白紙だった。 なりたいものがないわけじゃない。 野球選手。小説家。行きたかった大学。 ただ、どれも「なれない」と諦めただけだった。 そんな夜、パソコンに見覚えのない画面が現れる。 『あなたが、なれたかもしれないあなたと接続します』 大学に進学した僕。 野球を続けた僕。 小説を書き続けた僕。 別の選択をした「僕」たちとの奇妙な会話。 そして一覧の一番下に、名前のない「僕」がいた。 接続してみると、相手は尋ねてきた。 「そっちは何歳?」 「17」 しばらく返事はなかった。 やがて届いたのは、たった一言。 「すごい。僕、17歳になれたんだ」 なりたい僕になれない17歳と、 17歳になることができなかった「僕」。 これは、何者にもなれないと思っていた僕が、 もう誰かの「なりたかった僕」だったと知る、一夜の青春SF。

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Kakuyomu
Kakuyomu09/01/2026
  • Current僕がなれなかった僕へ