Synopsis
リバイン帝国暦113年。
建国の祖初代皇帝ファールト帝より数えて5代。
5代皇帝ファイファの治世を迎え、5年が経過した頃。
幼少の頃より帝を支え続けた、副皇帝フェルンがその職を辞した。
帝による再三の慰留要請にも関わらず、副皇帝の意志は固く、結局、翻意は叶わなかった。
曰く、
「非常の時ゆえに副皇帝の職を拝命したが、情勢が落ち着いた故、常に戻す」
そういって、これからは若き帝とそれを支える俊英たちが、
自らの手で新たなる時代を築くべきだと、宮廷を去って行った。
その進退の潔さに帝国内のすべての民が感銘し、老臣を称えたという。
それとときを同じくして、とある一行が帝都を発った。
腕っこきの護衛と、見目麗しいメイドを侍らせ、
酒杯を片手に豪奢な馬車をえっちらおっちら。
どこぞの大店の御曹司による、物見遊山のような行商修行。
訪れる街々で、はしゃぎまくりのエンジョイ三昧。
西へ東へ、風の吹くまま。
その行き先は、まだ誰もわからない。
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