Synopsis

「初めてのお客様は、開始20分前までにお越しください」 電話でも伝えた。メールでも送った。 安全に利用してもらうための、大切なルールだった。 なのに開始10分前、一本の電話がかかってくる。 『駐輪場が見つからないんですけど!!』 怒鳴られながら対応していた――はずなのに。 気がつけばそこは異世界。 しかも転職先は、魔力式リフォーマーなる謎の器具が並ぶ《王立身体調律ギルド》だった。 与えられた職業は《身体調律師》。 保有スキルは《姿勢観察》《安全管理》《接客微笑》。 そして、なぜかレベルMAXの《とりあえず呼吸させる》。 「まあ異世界なら、さすがに理不尽な客はいないでしょ」 そう思った矢先、初回予約の通信魔石が鳴り響く。 『ドラゴンを停める場所が分からんのだが!!!』 予約客――魔王。 しかも遅刻。 おまけに、 『我は経験者だぞ!!』 ……世界が変わっても、接客業は変わらないらしい。 勇者の姿勢を整え、僧侶の肩こりに悩み、魔王には予約時間を守らせる。 これは異世界を救う勇者の物語――ではない。 異世界でも接客業から逃げられなかった一人の身体調律師が、クセの強すぎる客たちを相手に今日もなんとか働く、お仕事系異世界コメディである。

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Kakuyomu
Kakuyomu08/30/2026
  • Current20分前に来てくださいと言っただけなのに、異世界で魔王に逆ギレされました~異世界身体調律ギルド、本日もクセ強なお客様がご来店です~