Synopsis
図書室で借りた文庫本。
面白かった一節の横に、「わかりすぎる」と書いた付箋を貼ったまま返してしまった。
次の週、同じ本を借りると、その付箋に見覚えのない字で返事が書かれていた。
「わかる。私も同じページで泣いた」
それから、本を借りるたびに始まった、名前も顔も知らない誰かとの小さなやり取り。
誰なのかは分からない。
でも、分からないままだからこそ続いているのかもしれない。
一分ほどで読める、小さな物語。
「一分書庫」十四篇。
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