Synopsis
王国を守り続けてきた聖女エリシア。
傷ついた者を癒やし、魔物を浄化し、結界を維持し――人々は彼女を「王国の希望」と呼んでいた。
そんなある日、王国で奇妙な事件が起こり始める。
騎士が。
魔術師が。
神官が。
そして、王国を守る者たちが――一人、また一人と謎の「人形遣い」に操られていく。
見えない糸に心を奪われた者たちは、まるで人形のように主へと従い、王国は少しずつ内側から支配されていった。
やがて、その魔の手はエリシアの大切な仲間たちにまで伸びる。
聖騎士も。
魔術師も。
弓使いも。
彼女を守ると誓った仲間たちは、一人ずつ人形遣いの手に落ちていく。
それでも王は命じる。
「聖女なのだから、王国を救うのは当然だろう」
これまで何度も聞かされてきた言葉。
聖女なのだから。
人々を救え。
聖女なのだから。
王国に尽くせ。
聖女なのだから――自分の望みなど捨てろ。
そしてついに、王国のほぼすべてが人形遣いの支配下に置かれる。
最後まで残ったのは、聖女エリシアただ一人。
仲間を取り戻し、王国を救うため。
彼女は人形たちが待つ王城へ向かう。
そこで待っている「人形遣い」の正体が、すべてを覆すとも知らずに――。
これは、王国を救う聖女と、すべてを操ろうとする人形遣いの物語。
そして――
最後に糸を握っているのは、いったい誰なのか。
Serialization Info
Web Novel