Synopsis

毎朝7時52分発のバス。 乗り込むと、最後列の真ん中にはいつも同じ男の子がいる。 名前も知らない。声も知らない。 それでも三年間、私はスマホのミラーアプリ越しに彼を見ていた。 彼が降りるのは、私より二つ前の停留所。 そのときだけ、私のすぐ横を通り過ぎる。 距離は、ほんの20センチ。 声をかけたい。 でも、かけられない。 そんなある日、委員会で遅くなった私は、いつもとは違う帰りのバスに乗った。 そして何となく座ったのは――最後列の真ん中だった。

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Syosetu wo Yomou
Syosetu wo Yomou09/16/2026
  • Current7時52分のバス