Synopsis
婚約者から突然、「真実の愛を見つけた」と告げられた伯爵令嬢リディア。
当然、続いた言葉は婚約破棄だった。
周囲は彼女が泣き崩れると思っていた。
けれどリディアが真っ先に気にしたのは、その日の午後に予約していたケーキだった。
「では、今日の予約には私一人で行っても構いませんわね?」
婚約者の好みに合わせ、甘いものも、休日の過ごし方も、言いたいことさえ少しずつ譲ってきた。
けれど婚約が終わったからといって、すぐに何もかも変えられるわけではない。
一人で菓子店へ向かったリディアは、そこで以前から顔見知りだった騎士アルベルトと再会する。
彼だけは、リディアが本当は何を好きだったのかを覚えていた。
婚約を失ったはずの日。
リディアは迷いながら、自分の好きなものを自分で選ぶことを始める。
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