Synopsis

十八歳の青年ルシウス・フォン・ヴァレンティーヌは、前世の記憶を持つ異世界転生者であり、ドールをこよなく愛する魔道具職人だ。 ある日、父の依頼で一体の古いドールを修復したルシウスは、そこに宿っていた亡国マリアベル帝国の公爵令嬢シャルロッテの魂を目覚めさせる。 千年前に滅亡したマリアベル帝国では、多くの人々がドールに魂を縛られたまま、今も救いを待ち続けていた。 シャルロッテと主従契約を結んだルシウスは、彼女とともにドールたちの願いを叶え、魂を天へ還すことになる。 そんな中、新たに伯爵令嬢エレノア・フォン・ヴァイゼンを復活させたことにより、物語が大きく動き始める。 エレノアが抱えていた願いは、ただ一つ――「愛する人との再会」だった。 エレノアが愛していたのは、ソルディア王国の獣人族・カイゼル。二人は種族の違いを越えて愛し合っていたが、当時、人族と獣人族の婚姻は公に認められていなかった。 やがて、魔族の呪いによってマリアベル帝国が滅び、エレノアは愛する人へ贈られた指輪を失い、自らもドールとなってしまう。 ルシウスたちは失われた指輪を手掛かりに、カイゼルの行方を追うが、そこには人族と獣人族の恋路を引き裂きかねない、残酷な掟が隠されていた。 果たしてルシウスは、エレノアの願いを叶えることができるのか。 これは、亡国に眠るドールたちの最後の願いを叶え、彼らの魂を本来還るべき場所へ送り届ける、鎮魂の物語である。

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Kakuyomu
Kakuyomu09/15/2026
  • Current亡国に眠るドール達へ花束を