Synopsis
黒瀬蓮は、他人の問題をこっそり解決する。
噂を別の方向に流す。誰かが気づくように物を置く。自分が言い出したことにはしない。そうやって片付けてきた問題が、去年だ
けで十四件ある。
誰にも気づかれていないと思っていた。
ある日の放課後、隣のクラスの天宮陽菜が下駄箱で待っていて、安いノートを開く。そこには、蓮が今日ついた嘘が、時刻つきで
三つ書かれている。
天宮はそれを読み上げて、こう言う。
「藤田のところは、要らなかったよね」
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