Synopsis
王太子フェリクスの婚約者だったアリシアを、俺は幼い頃からずっと見守っていた。
だから、聖女ユナとの仲を深めた兄上からアリシアが身を引いたと知った時、俺は迷わず彼女との婚約を望んだ。
ようやく、彼女の隣に立てる。
そう思っていたのに――。
「……良いお天気ですね」
「ああ」
好きすぎて、まともに顔を見ることすらできない。
お茶会では会話が続かず、緊張のあまり「川」と口走ってしまう始末。
彼女は俺が嫌っていると思っているらしい。
違う。
俺はただ――アリシアが好きすぎて、直視できないだけだ。
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