Synopsis
はじめてお会いした婚約者は、小太りで、部屋からほとんど出ることのない御方だった。
それを新居でも続けるような雰囲気でしたので、わたくしは反対ですと申したのです。
「わかった、遠慮はいらない。はっきり言ってくれ」
「結婚が嫌なわけではありません。一緒に暮らすのが無理なだけで」
涙目になった彼でしたが、そのあとのお言葉が意外てした。
「では、どうすれば君に嫌な思いをさせずにすむ⋯⋯」
些細なことかもしれませんが、わたくしはこの一言で彼を支えると心に決めました。
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