Synopsis

牧瀬直人が引っ越した古い家では、午前二時十三分になると、玄関の近くで三度、音がする。 侵入経路を塞ぎ、記録を残し、人間の仕業を疑うほど、説明のつかないものだけが家に残っていく。 やがて聞こえ始めたのは、死んだ母・澄江に似た声だった。 怖いから確かめたくない。それでも、本当に母なら確かめたい。 家の異変を追うほど、直人の中に残っていた母の記憶そのものが、少しずつ別のものに侵されていく。 日常のすぐ隣から逃げ場を奪っていく、住宅怪異と喪失を描いた現代心理ホラー。

Serialization Info

Web Novel

Service languages
Kakuyomu
Kakuyomu09/10/2026
  • Current戸口に残る母の息