Synopsis

ラトビア・クルディーガを舞台にした20代30代女性向け国際恋愛の短編小説。 前後編で完結する読み切り作品です。 三十歳の日本人女性・藤本ミオは、姉との同居を終える前に、一人でラトビア西部の小さな町クルディーガを訪れる。目的は観光名所を制覇することではない。数年前、眠れない夜に偶然見た「滝を跳ぶ魚」の短い映像を、自分の目で確かめたかった。 秋の朝、幅いっぱいに水が流れるヴェンタ滝を眺めていたミオは、一匹の魚が水面から跳ねた瞬間、隣にいた男と同時に声を上げる。地元で舞台照明の仕事をするアルトゥルスだった。 翌朝も、その翌朝も二人は同じ場所に来る。「先に魚を見つけたほうが、橋の欄干を二回叩く」。そんな子どもじみた習慣から始まり、赤煉瓦の橋を渡り、小川沿いを歩き、スカルンドラウシスを半分に分ける時間が増えていく。 別れを恐れて距離を置く話ではない。最後まで近づき続けた二人が、「旅先だけの関係」にするのか、それともまだ形のない未来を二人で具体化するのかを選ぶ物語。

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Kakuyomu
Kakuyomu09/10/2026
  • Currentヴェンタ川の音が近くなるたび、あなたを好きになる┃ラトビア・クルディーガの国際恋愛短編小説