Synopsis
四年間、勇者パーティで雑用をしていた僕は、万能の聖女が来た日に追放された。
「そんなの、誰にでもできる」
たしかに、そうだ。
誰にでもできることを、僕は四年やってきただけだった。
塩のふたの開け方。井戸のつるべの引き方。洗濯ばさみは四つ使うこと。三つだと落ちること。
剣も魔法も使えない僕がおぼえているのは、そういう、どうでもいいことばかりだ。
でも、僕が出ていった次の朝。
勇者パーティは、だれひとり「いつも通り」の作り方を知らなかった。
これは、追い出された雑用係が、街道の小さな宿で、自分のコップの置き場所を見つけるまでの話。
全14話・完結済み。
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