Synopsis

後宮に渦巻くは、寵愛争いと――毒。それを暴くのは、本物の名医ではなく、彼と入れ替わった、しがない下級女官だった。 彩国後宮の片隅、書類の山に埋もれて生きる下級女官・棗(なつめ)。物覚えの悪いふりをして目立たぬよう過ごす彼女には、誰にも明かせない秘密がある――幼い頃に父から仕込まれた、本草と毒物の知識だ。 平穏だったはずの日々は、一枚の辞令書によって崩れ去る。都から招聘されるはずだった名医・玄先生の書類と、棗の名がまさかの手違いで入れ替わり、彼女は「後宮に招かれた名医」として祭り上げられてしまったのだ。 「人違いです」と言い出せないまま迎えた初仕事は、寵姫付きの宦官が毒に倒れるという大事件。誤魔化しながらも、身についた診立ての腕で見事に窮地を切り抜けた棗だったが――それは、後宮に潜む本物の悪意に、自ら足を踏み入れた瞬間でもあった。 食えない上司・董主事の生温かい視線を浴びながら、棗は"偽りの名医"として、次々と起こる毒の怪事件に立ち向かうことになる。 これは、入れ替わった身分を隠しきれない女が、後宮の毒と欲望に立ち向かう、痛快お仕事後宮ミステリー。

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Syosetu wo Yomou
Syosetu wo Yomou09/10/2026
  • Current名医と入れ替わった下級女官、後宮の闇を診る